CMC金属製 S&W M29 44マグナム 8インチ
ご存知ダーティハリーでブレイクした、元祖ハンドキャノンS&W M29 44マグナム。手に入れたのはパイソン8同様80年代半ばごろで、お店の保存状態が悪いのか、CMCの仕上げ技術に問題があるのか、入手当時すでに金メッキがはげていました。特にシリンダー部分は完全に落ちていて、グリップも破損していたため値切って購入。CMCはM1カービン(これも名ガンでした)などの長物でいい製品を出していましたが、やはりコクサイに対抗し金属ハンドガンも何種か出しています。しかしこのCMCM29、一目見てデカイ!コクサイ製よりもシリンダーとフレームの長さが微妙に長く、グリップ部の曲線も荒い。どちらが実銃に近いのかは知りませんが(あまり興味ありません)、この荒さが、洗練されたコクサイに対しCMC独自のワイルド感をかもしだしていて、これはこれでイイ!バイクに例えるなら、コクサイがヤマハでCMCがカワサキといった感じでしょうか。
ところが外観の荒さとは裏腹に、動作製は以外とスムーズ。コクサイがガチッガチッという感じなのに対し、このCMCM29はスコッスコッとダブルアクションでは確実にシリンダーが回ってくれます。スプリングが特に弱いわけでもないのにトリガープルも軽い。おそらくこれは、コクサイ製はパーツもほとんどが亜鉛ダイキャストなのに対して、CMCはトリッガーとハンマーが鉄でできているからなのでしょうか?トリッガーの大きさもコクサイよりデカイような気がします。残念なのは、シリンダーをスイングアウトさせるのに、後ろから手でかなり強く押さないと出ないところです。だから当然収める時もかたい。にもかかわらず、スムーズによく回るのはなぜなんでしょう?いずれにしても味のあるガンの一つです。
カートリッジの形状は当時の金属ガンでは標準というかよくありがちなデザインです。パイソン8まではみんなこんな感じでした。上の穴ぼこに平玉火薬をつめて発火させます(させたことはありません)。
スーパーレッドホークなどの大口径ガンがある現在でも、元祖ハンドキャノンの迫力は健在です!!